太陽光発電は本当に元が取れる?まずシミュレーションで確認すべき理由

太陽光発電はシミュレーションなしで契約すると後悔しやすい

太陽光発電をなんとなくのイメージや、営業トークの勢いだけで決めるのは危険です。おうちの条件によって、最終的な利益はビックリするほど変わるからですね。

まずは、事前のシミュレーションをサボってしまうと、どうして後悔に繋がりやすいのかという現実をサクッと整理してみました。

同じ5kWでも家庭によって利益は大きく変わる

パンフレットに載っている発電量や収支の目安は、あくまで平均的なモデルケースにすぎません。同じ5kWのシステムを載せたとしても、おうちがある地域の日射量や、屋根の向き、周辺の建物の影によって発電する量はガラリと変わります。

それだけでなく、家族が電気をどの時間帯にどれくらい使うかという暮らし方の部分でも、手元に残るおトク度は左右されます。お隣さんがトクしたからといって、自分たちも同じように元が取れるとは限らないわけですね。

営業担当の試算と実際の収支がズレることもある

訪問販売などの営業マンが持ってきてくれる提案書は、売るためのものなので、どうしても都合の良い想定で作られがちです。たとえば、1年中ずっと天気が良くて影も一切入らないような、かなり楽観的な条件で計算されているケースが珍しくありません。

営業マンの言葉を100%鵜呑みにして契約するのは、あとでお財布を痛める原因になります。自分たちの地域の平均的なお天気データを使って、中立なシミュレーションをしてみることが本当に大切になってきます。

設置してから思ったより得しないと気付く人もいる

実際に工事が終わってから、想定していたよりも売電の収入が少なくてガッカリしている方は少なくありません。「こんなはずじゃなかった」と悩む人の多くは、毎月のローン返済額よりも電気代の削減効果が下回ってしまっています。

あとからパネルを取り外すわけにもいかず、結局は高いお買い物をしただけになってしまうパターンですね。だからこそ、契約のハンコを押す前に、リアルな数字を見ておくのが一番の防衛策になります。

私のまわりでも、営業さんの勢いに押されて付けちゃったあとに、全然元が取れなくて毎月の支払いに追われている人がいます。やっぱり自分の目で確かめるのが一番ですね。

太陽光発電シミュレーションで分かること

シミュレーションと聞くと、なんだか難しそうなイメージを持つかもしれません。でも、専用の計算ツールを使えば、おうちの将来に直結する大切なお金の動きがクリアに見えてきます。

ここでは、試算ツールを使うことで具体的にどんな数字が手に入るのか、気になる項目をひとつずつチェックしてみましょう。

年間発電量

おうちの屋根にパネルを載せたとき、1年間でどれくらいの電気を作ってくれるのかの目安が分かります。お住まいの地域の過去の気象データや屋根の角度をもとに弾き出すため、かなり現実に近いリアルな発電量が予測できます。

これを知ることで、自分たちが1年間に消費している電力に対して、どれだけの割合を太陽の光でカバーできるのかという全体像が見えてきます。

年間の電気代削減額

作った電気を自分たちで使うことで、電力会社から買う高い電力をどれくらい減らせるかが計算できます。電気代が高騰している今の時代、いくら分のお金を浮かせることができるのかは、一番気になるポイントなんじゃないかなって思います。

毎月の電気代がどれくらい安くなるのかが分かると、生活費のやりくりやローン返済の計画がグッと立てやすくなりますね。

売電収入

おうちで使いきれずに余ってしまった電気が、毎月いくらで電力会社に売れるのかの予想金額が分かります。昼間におうちを空けることが多いご家庭なら、この売電の枠がどれくらい大きくなるかが、収支をプラスにするためのカギを握ります。

売電の単価は決まっているので、余る電気の量が予測できれば、おのずと入ってくるお金の見込みもはっきりしてきます。

投資回収年数

設置にかかった初期費用を、電気代の浮いた分と売電で得たお金によって、何年でチャラにできるかという期間がわかります。一般的には10年前後が目安と言われていますが、おうちの条件次第でここが8年になったり13年になったりします。

何年目で元が取れるのかというゴールが最初に見えているだけで、大金を投資する不安はかなり和らぐはずです。

20年間の総利益

初期費用をすっきりと回収し終わったあと、長期的に見て最終的にいくら手元にお金が残るのかという、一番知りたいゴールが見えます。太陽光パネルは20年や30年といった長いスパンで動いていくものなので、ここが本当の価値になります。

目先の毎月の収支だけでなく、おうちの資産としてトータルでプラスになるのかを判断するための、最も強力なデータになってくれます。

シミュレーション結果を見るときの注意点

シミュレーションで出てきた数字をそのまま信じて、すぐに飛びつくのはちょっと待ってください。画面に表示されるおトクな数字の裏側には、必ずチェックしておくべき細かい見方のコツがあります。

失敗しないお買い物にするために、手に入れたデータのどこに目を光らせるべきか、大事なポイントをまとめました。

発電量だけで判断しない

「年間でこれだけ発電します」という大きな数字だけに目を奪われてしまうのは、少し危ないかもしれません。いくらたくさん電気を作っても、それを上手に使えなかったり、売る単価が安かったりすれば、思ったほど手元にお金は残らないからですね。

大事なのは作れる量ではなく、その電気がどれだけ我が家のお金を増やしてくれるかという、最終的な収支のバランスになります。

自家消費率を確認する

作った電気のうち、売らずにおうちの中でどれくらい使えているかという、自家消費の割合がとても重要です。今の時代は電力を売るよりも、自分たちで使って高い電気代を浮かす方が、圧倒的にコストパフォーマンスが高くなるからですね。

シミュレーションの設定で、この自家消費の比率が我が家のライフスタイルとズレていないか、細かく目を通しておく必要があります。

FIT終了後も考慮する

国が約束してくれている高い売電価格(FIT期間)は、設置してから10年間で終わってしまいます。11年目以降は、売る時の値段がガクッと下がってしまうため、同じペースでお小遣いが入ってくるわけではありません。

シミュレーションを眺めるときは、最初の10年間だけでなく、11年目以降の売電下落を見込んでいるかまで見ておくと安心です。

パネル劣化やメンテナンス費も考える

機械である以上、パネルの発電能力は毎年ほんの少しずつですが落ちていきます。また、10〜15年ほど経つと、電気を変換するパワーコンディショナという機械の交換費用などで、10万〜20万円ほどのお金が必要になってきます。

こういった将来かかる維持費が引かれているかどうかで、最終的なおトク度の信頼性はガラリと変わってしまいます。

機械のメンテナンス費用をすっかり忘れていて、12年目にいきなり大きな出費がきて焦ったという先輩パパの話を聞いたことがあります。やっぱり維持費のシミュレーションは必須ですね。

特にシミュレーションをした方がいい人の特徴

太陽光発電はすべての人に一律でおすすめできるわけではなく、おうちの環境やタイミングによって必要性が変わります。その中でも、今すぐ絶対に試算をしておかないと損をしてしまう可能性が高いご家庭があります。

自分がその条件に当てはまっているかどうか、これから紹介する4つの特徴に目を通してみてください。

新築で太陽光を検討している人

家を建てるタイミングなら、屋根の向きや形を太陽光に最適な設計にできるため、一番効率よく電気を作ることができます。ですが、住宅ローンの借入額も大きくなるため、本当に設置費用を回収できるのかをシビアに見極める必要があります。

建てる前なら、シミュレーションを見ながらパネルの枚数を調整したり、予算を別の設備に回したりといった柔軟な計画が立てられますね。

電気代が高い家庭

毎月の電気代が1万5千円や2万円を超えているご家庭は、太陽光の恩恵を一番大きく受けられるチャンスがあります。たくさん電気を消費するおうちほど、作った電力を自分たちで使うことで、高い電気を買わずに済む削減効果がハネ上がるからですね。

どれくらいのスピードで元が取れるのかを試算してみると、驚くほど良い数字が出てワクワクするかもしれません。

蓄電池も検討している人

太陽光パネルだけでなく、電気を貯めておける蓄電池もセットで考えているなら、計算はより複雑になります。セットで買うと初期費用がドンと膨らむため、回収までの道のりが何年伸びるのかを正確に把握しなければなりません。

損をしないためにも、まずは太陽光・蓄電池の初期費用回収シミュレーションを使って、我が家にとって最適な組み合わせの利回りを確認しておくのが賢いステップです。

複数社から見積もりを取っている人

いくつかのお店から見積もりを集めているときは、それぞれの会社が持ってきた都合の良い試算を比べるだけでは迷ってしまいます。すべて同じフラットな条件で計算し直してみることで、どこが本当に誠実でトクな提案をしてくれているかが一発で見抜けます。

A社とB社のどちらを信じるべきか悩んだときの、いちばん信頼できるものさしになってくれるわけですね。

太陽光発電シミュレーションの選び方とおすすめサービス

ネットで検索するとたくさんの試算ツールが出てきますが、どれを使っても同じ結果になるわけではありません。入力する項目の細かさや、計算の仕組みによって、出てくるデータの信頼度には大きな差があります。

ここでは、誰でも安心して使える無料のサービスや、正しい比較のやり方を分かりやすくご紹介します。

おすすめの無料シミュレーションサービス3選

初心者の方でも迷わずに使えて、しっかりとしたデータを出してくれる定番の無料シミュレーションサイトを一覧表にまとめてみました。

サービス名特徴メリットデメリット
タイナビ最大5社の見積もりと連動価格の相場が同時にわかる詳細な住所入力が必要
ソーラーパートナーズ自社独自の厳しい審査基準優良な施工店だけを比較できるお天気データが簡易的な場合あり
エネカクWeb上で30秒のクイック試算個人情報を入れずにすぐわかる屋根の細かい影などは計算できない

手軽さを求めるならまずはエネカクのような簡易的なもので十分ですし、より本気で導入を考えている段階なら、複数のお店の見積もりと一緒に計算できるタイナビなどを選ぶと、次のステップに進みやすくなります。

サービスを比較する際のポイント

シミュレーションサイトを選ぶときは、住所をどこまで細かく入れるかでデータの正確性が変わる点に注目してみてください。郵便番号だけでなく、番地まで指定して地図上で屋根の大きさを測ってくれるツールは、やはり圧倒的に正確な数字を出してくれます。

あとは、毎月の電気代を「1万円」と大雑把に入れるだけでなく、季節ごとの使い方の特徴まで反映できるかどうかも、隠れたチェックポイントです。

シミュレーション結果の活用法

画面に出てきた結果は、ただ眺めて終わりにするのではなく、プリントアウトしたりスクリーンショットで保存しておきましょう。そして、実際に営業マンが営業にやってきたときに、その画面をそのまま突きつけてみるのが一番効果的な使い方です。

「ネットの客観的な試算ではこう出たんですけど、どうして御社の提案書はこんなに利益が高くなっているんですか?」と質問を投げるだけで、怪しい業者は一発で見抜くことができます。

よくある質問

シミュレーションを試してみたいけれど、あとから面倒なことになったら嫌だなと不安に思う気持ちもよく分かります。多くのユーザーが最初に疑問に感じるポイントを、Q&A形式ですっきりと解消しておきましょう。

シミュレーションは無料で利用できる?

はい、ネット上に公開されているほとんどの試算ツールは、完全に無料で何度でも使うことができます。ユーザーが費用を請求されることは一切ないので、安心して我が家の場合の収支を試してみてください。

住所入力は必要?

簡単な目安を知るだけの簡易ツールなら、都道府県や市町村を選ぶだけでOKなものもあります。ただ、屋根の面積や近所の影を正しく計算してリアルな数字を出したい場合は、番地までの入力が必要になることが多いです。

営業電話はかかってくる?

個人情報を一切入力しない簡易的なシミュレーションであれば、電話がかかってくることは絶対にありません。見積もり比較をセットで行うタイプのサイトでは確認の連絡が届くことがありますが、お断りすれば無理な勧誘はされません。

シミュレーションだけ利用しても問題ない?

もちろん、シミュレーションだけ使って「我が家には合わないな」と判断してやめてしまっても全く問題ありません。むしろ、そうやって買うべきではないと事前に気づくことこそが、このツールの正しい使い方といえます。

複数サイトで比較した方がいい?

できれば2つか3つの異なるサイトで試してみるのをおすすめします。それぞれの計算ロジックによる数字のバラつきを見ることで、「どれくらいが我が家の平均値なのか」という現実的なラインがよりはっきりと見えてくるからです。

まとめ

太陽光発電は、売る側の「絶対に得しますよ」という言葉だけで数百万の契約を結んでいいものではありません。おうちの立地や毎月の電気代によって、本当に元が取れるかどうかの答えは、家庭ごとに180度変わるものだからです。

まずは営業マンの話を一旦おいて、客観的な目線で我が家の収支を計算してみることから始めてみませんか。最初の一歩として、無料のシミュレーションサイトでおうちの本当のポテンシャルをのぞいてみましょう。